平成29年度 合格者達の声


後半戦通信添削講座(参加No.1008),ユープラ(参加No.046)
Cさんの声(東京都)

【Q1. ウラ指導の指導内容で,特に合格に役立ったと思われることを教えてください.】
【負けないプランニング力】です。2月のプランニング講習会で、建物全体の骨格(空間構成)を学びました。空間構成全体の最適化(全体最適)があり、そのために必要な建物のプランニングルールや方法があることを初めて知りました。
また裏指導さんの書籍、製図試験の裏指導2016年度版を学習してから、講習会に参加したので、より深い学習が出来ました。その後【製図試験の裏指導2017年度版】が出版され、より詳細になり【フリープランニング練習1~3】が追加されたので、何回も繰り返しフリープランニングを練習した成果が、本試験での対応力につながったと確信しています。

【Q2. 学習方法で工夫したことや力を入れて勉強したことを教えてください.】
【空間構成】を完全に理解する事です。空間構成は試験元の合格基準、採点のポイント(1)の①~④の4種に大別されますので、その一つ一つを丁寧に、完全に理解するまで、徹底的に学習しました。これに約半年以上かかりました。
特に、採点のポイント(1)の②の【ゾーニング・動線計画】は前述のフリープランニング練習での【プログラム図】が出来ていないと、理解する事は出来ません。本試験では、試験元が要求している【プログラム図】に正しく答えられるように、丁寧に読み解く必要があります。そのために、学習の段階から、課題毎に要求されている【プログラム図】を丁寧に理解する様に実践してきました。

【Q3. 合格できなかった年に比べて,心構えや当日の心境などで変化したことを教えてください.】
今年、初めて【ユーザープランニング検証会】に参加し、全ての合格図面と不合格図面の徹底検証をして本試験の実態を知りました。己の、真の不合格原因を追求し、解明に努めました。また本試験元が公表している【合格基準の採点ポイント】を理解してから本試験に臨めたので、合格する図面と不合格な図面との違いが客観的に分かっていました。
本試験当日は、今まで学習してきたことをするだけでしたので、迷いはありませんでした。
ただ一つだけ、試験元が要求することに対して客観的に、正しく、丁寧に、素直に答えようと、それだけを考えていました。
国語力開発講座で身に着けた【建物の理想系プラン】を制限時間内に実戦することは出来ない事も分かっていたので、試験元が要求する内容で【優先順位】の高い順から、大事に守るようにしました。結果、全て守ることは出来ず【割り切りの決断】に迫られましたが、試験元が何を受験生に求めているのかをよく考えるようにしました。

【Q4. その他,製図試験のご感想,後進の受験生達へのアドバイス等がございましたら,ご自由にご記入ください.】
本試験はとても難しかったです。試験中は苦しくて苦しくて、たまらなかったです。でも最後の1秒まで、絶対に諦めないように自分に言い聞かせました。試験元が、何を要求しているのかをひたすら考えました。頭の脳みそが飛び出るくらい要求内容の優先順位を探しました。試験が終わってからは放心状態で動けませんでした。試験官に促されて一番最後に、教室を出たのを覚えています。
今後、受験される皆さまにアドバイス出来ることは【ユープラ検証で己を知り、フリープランニングで設計製図のルールを学び、判断に迷ったら過去問に聞く】これを本試験課題発表日まで徹底的に学習してください。
1月のユープラ検証から、すぐ始めないと間に合いません。
課題発表までに、空間構成全体の最適化(全体最適)、そのために必要な建物のプランニングルールや方法といった、設計士として正しい【建物の理想系プラン】をマスターして下さい。
これを知らずにやみくもに試験対策課題を解いても意味がありません。
本試験で合否の分かれ目となる【判断ポイント】・【優先順位】・【割り切りの決断】は、とても重要ですが、正しい【建物の理想系プラン】をまず習得してからでないと、そもそもの理解はできません。
実務で活躍出来る一級建築士になるためにも正しい勉強を心がけて下さい。一級建築士試験に合格することが最終目標ではないはずです。私も合格して、今がスタートラインです。これからが社会的に設計士として本番です。
最後にお願いです。必ず1/200で再現図を書いて下さい。記述もA3で書いて下さい。
己を知ることから初めて、回りを見て下さい。そして敵を知って下さい。
頑張っている皆さまと1月のユーザープランニング検証会でお会い出来れば嬉しいです。