平成28年度 合格者達の声


後半戦通信添削講座(参加No.1078)
Kさんの声(埼玉県)

【1.ウラ指導の指導内容で特に合格に役立ったと思われること】
→特に読み取りから回答の仕方への考え方が明確であること。最終的に自分の中で曖昧な方針を持たずに済みました。
指導内容は当然ほかでも共通することはあるものの、言われてないことをしないとか、要求されていることに確実に答えることとか、当たり前ではありますが、某大手と比較して、「とにかくきれいに書いてあれば良い」とか、「建築物としてまともでありさえすれば良い」というような曖昧かつ短絡的な方針を信用していないこと、この試験特有の事情にフォーカスしているところが引力になっていたと思います。

【2.学習方法で工夫したことや力を入れて勉強したこと】
→エスキースを早く、的確にまとめること。作図のスピードが遅かったのでそれが最初の頃は生命線でした。かつ、課題の要求に対してまんべんなく意識化しているとわかるような回答をすること。「○○に配慮する」といった場合に、うまく答えが出なくても何かしらの手は打ち、特に記載がわかりにくければそれを特記すること。作図については別で紹介いただいていた2時間30分作図動画を参考に、今年の課題でも何とか2時間45分くらいで描きあげられるようになりました。結果的にチェック時間を多く(40~50分くらい)確保することができた。この時間の短縮も最後の方では重要視していました。

【3.過去に受験経験があれば,合格できなかった年に比べて心構えや当日の心境などで変わった点はありましたか?(初受験の場合は,無視してください)】
→課題文に対する眺め方は大きく変わりました。どこにどういった類のことが書いてあるのかを、最終的にはよく把握した上で試験に挑んだのは大きいと思います。読み取りに対しては、私の場合は某大手で言われた最初に3回~4回読む、というやり方よりも、最初に一読して最初のイメージから次のイメージに掘り下げていくときに間違いがないか、チェックの意味合いを含めて全体をもう一度見る、さらにプランニング゛や1/400の際に再度全体を見返す、というように何度かに分けて合計で3~4回読むということをしていました。この方が毎回頭にストックする量が少なくて済み、一つ一つの回答方針は明確に作り出せます。エスキスの段階を経るごとに、だんだんと回答としての 完成度を上げていく感じです。あとはやはりエスキスもそうですが、作図スピードをあげたことにより、見直しの時間が格段にとれるようになりました。それも昨年までと大きく違いました。

【4.その他,製図受験の感想,後進の受験生達へのアドバイスがあれば教えてください】
→同じ課題を何度か解くのでもよいし、なんとか情報入手して他で出ている課題を解くのでもよい、とにかく練習は数が必要です。作図についてはやはり機械的に、スピーディに描ける練習をしておいたほうがよい。私の1年目は5課題を1~2回程度ずつ解くことしかしなかった。某大手と比較するとしたら、数が圧倒的に少ないこと、インプットできている情報も圧倒的に少なかったこと、試験に対する基礎的な素養を身につけることができなかったことが敗因でした。Web上だけでやろうとすることはそれだけリスクを伴うし、逆にいえば間違わずに情報を取捨選択しなければいけない。仕事をしながらだとWebを注視している時間が取れないのも事実。さらに私の場合は勉強を始めるときにテキストがなんと絶版、という状況から始まったので特殊な例だとは思いますが、たくさんの情報インプットとたくさんの練習が必須な試験だったと思います。
本試験は数をこなしていても振り回されるし、時間配分も崩されます。極力そうならないためには難しい課題に面していることがやはり効果的と思います。その点、ウラ指導は某大手より課題がはるかに難しいので、それをわかった上で時間内に終わるかとか、合格ラインに乗る図面が書けるかとか、実力試しには最高だと思います。