平成23年度 合格者達の声


後半戦通信添削講座(参加No.1004),ユープラ(参加No.002)
ぼあらさんの声(岡山県)

製図編:ポストイットで作図手順管理

製図試験は50枚描いたら受かるとか言われますが、確かにトータルでそのくらいは最低ラインのような気がします。毎年少しずつでも積み重ねるのが大事だと思います。私も学科を勉強した年は、落ちても製図の勉強もしてきました。4回の勉強(製図受験としては2回)でトータル80枚描きました。利用した指導サイトは教育的ウラ指導さんです。模擬試験だけは資格学校も利用しました。課題を解いたのはそれだけですが、見るだけなら市販の本やインターネットでもチラチラと。

受験1年目は製図用具を揃えるのにも時間がかかりました(海豆博士さんのメルマガも大いに参考にしました)。例えば計算ドリル用カウントアップ(ダウン)タイマーT-186はこの上なく見やすく操作もしやすく、ストップウォッチより優れているのを見つけました。柱芯を下から上へ一気に描ける36cmの三角定規も手に入れました。その上で道具を減らしていき、柱芯を描いたらあとは、ツマミのついたバンコ・テンプレート付三角定規と2.3φの消しゴムくらいしか使わないようにしました。筆圧が弱いため、シャーペンの太さと芯は最後まで試行錯誤し、0.7Bに落ち着きました。

ともかく描くのが遅いので、手順を細分化して付箋にひとつずつ手順を書き、最もムダのない、描き漏れが起こりにくい順番を試しながら付箋を並べ替えていきました。その付箋をコピーにとり、横に線を引いて時間を書きこむ欄をつくり、各手順に何分ずつかかっているか細かく書き込み集計しました。
省略できる表現方法はどんどん取り入れて、梁伏せなんて迷わず実線です。
逆に外構の目地は、手描きすれば時間もかからず、メリハリのない図面でも建物自体が浮き上がって見える効果を実感し、なるべく描くようにしました。
作図量の一番多いと思われる課題を繰り返しトレースすることにし、3日立て続けに描いたら30分以上時間が縮まったので、効果はあるとわかったけれど、腕が痛くなって、それからは週に1~2枚しか描けなくなってしまったので、ムチャも返ってよくないとわかりました。本番では3時間を少し切る感じでした。

過去問題を10年分以上さかのぼってパーツごとに縦読みし表に書きだしていく作業も、2回目にして取り入れることができてよかったです。いつもと違う言い回しにすぐ気付くためです。平成22年度は、課題文を読んでいるつもりでも「公園の一角」という表現に気づいていなかったり、あれだけしつこく「30人」が出てきているのに、その意識が希薄でした。縦読み後、平成23年度の「自然光を取り入れて明るく開放的な空間」という繰り返しには笑っちゃうほど意識させられました。

平成23年度は、老人保健施設を数か所周りました。ウラ指導さんのメルマガで「1カ所だけ見ると、そのイメージに引っぱられすぎる」とあって、なるほどと思い、見学か所を増やしたことがよかったです。実例集もA3の裏表にコピーして2cmくらいは集めました。それらや模範解答や他の受験生のプランから、コアとエントランスと事務室(受付)などのパターンやら車寄せのパターンやらを描きだしてまとめた作業も効果があった気がします。

エスキスに時間がかかるところを何とか縮められないかと、コアを早目に想定するためのパターン出しをあらかじめしておきました。計画の要点はA2の紙2枚に、想定されるものを過不足なくまとめて書き出し、トイレと洗面所に貼って暗記しました。

本番では2階の配置がユル目で意外と決めかねて、少し焦りました。なんとか2時間20分でエスキスを終え、計画の要点が1時間弱、製図が3時間弱、チェックが15分という配分でした。少しだけ余裕があったために、光庭にできれば設けたかったトップライトを描き込んだのが終了5分前。平面図の1、2階に描いたところで安心し、梁伏図に穴と小梁を描き足さなかったのでした。不整合という文字が頭をよぎったのですが、致命傷にはならなかったようです。


ウラ指導主宰 ペンギンのコメント:
東京地区 ユープラ検証会にご参加頂いた ニコさんと,ぼあらさんからは,下記の学科試験テクニックも教えて頂きましたのでご覧下さい.
http://blog.livedoor.jp/ura410/archives/52918059.html